ツアープロとして11年、結果的に素晴らしい成績をおさめることはできませんでしたが、たくさんの方々に助けられ、
トーナメントという舞台で戦うことができたことは、今のレッスンにとても素晴らしい影響を与えてくれました。
私は特定の師匠、コーチがいませんでした。ジュニアからゴルフをはじめたわけでもなく、中学校二年生のときに、ただただゴルフに憧れ、独学ではじめました。
家の庭にネットを張り、捨てられていたカーペットを敷き詰め、バンカーを掘って、学校が終わるとプロの連続写真を足元に置いて真似をしながら練習をしました。
ツアープロとして転戦していた時代も、特定のコーチがいなかったため、あらゆるスイングトラブルと一人で向き合いました。フック、スライス、ダフリ、トップに始まり、テンプラ、シャンク、イップス等々、ゴルフの考えられるトラブルをほとんど経験しました。 先輩プロや後輩プロの話を聞きながら、定期的に襲ってくるスランプと戦い続けました。
よく「プロゴルファーはアマチュアの気持ちが分からない」と言います。私は逆にいつまでもアマチュアだったと思います。その延長でプロになり、たまたまトーナメントで戦うことができました。たくさんの失敗を重ね続けてきたからこそ、皆様の気持ちが痛いほど分かります。ゴルフを始めた方から、シングルを目指す方、競技ゴルファーとして試合に出場される方まで、皆様と同じように悩んできたからこそ、様々なことを伝えることができると思うのです。
所属先の倒産を機に、ツアープロとしての競技生活にピリオドを打ちました。それから、20年。レッスンプロとして数千人以上のアマチュアゴルファーのレッスンを行ってきましたが、私が悩み苦しんできたことが、結果的に皆様のお役に立てているのだと思うと、本当にゴルフをやってきて良かったと心から思います。
アマチュアの悩みが日本一分かるプロゴルファーとして、これからも、ひとりでも多くのゴルファーの方々に上手くなってもらえるよう頑張ります。顔が怖い、とよく言われますが、どちらかというと心は臆病で、優しいレッスン（のつもりかもしれません）ですので、どうか、今後ともNPゴルフスタジオをよろしくお願い致します。
