NP Golf Studio Atsushi Nakamura Golf  Academy

NP GOLF
STUDIO BLOG鬼か仏か?! 中村敦プロのブログ

2024.12.02

強めのパットが出来る方法!


 24歳でプロテストに受かって

 26歳の時に日本プロツアー

 『よみうりオープン』でデビューした。 


 会場は兵庫県西宮市の

 関西よみうりカントリークラブの

 パブリックコースで

 所属ゴルフ場のある兵庫県の宝塚市の

 隣の市である。


 所属ゴルフ場からは車で

 3~40分の距離だ。
 

 初日は午後スタートだったので

 朝から所属先で練習をして会場に入った。


 そしてデビュー戦がスタート・・・・・


 とにかくパットの調子が良い。

 強め強めに打てている。


 ギャラリーで応援に駆けつけてくれていた

 先輩(のちにプロ)も

 「パット、よく打ててんな~」と

 言ってくれていた。


 自分でも

 「こんなに高速グリーンなのに

 よく手が動いてる」と感じていた。


 そんなパットのおかげで

 残り数ホールの終盤で

 ”5アンダー”となった。


 その時、私はボードを見ていなくて

 知らなかったのだが

 前出の先輩がティーイングエリアで

 ティショットを打つ前の私に

 「中村、トップに立ってんで」と

 言ってきた。


 その瞬間、ちょっと意識をしてしまい

 そのホールでOBを打ってしまった。


 情けない・・・・・・


 もしOBを打たずに5アンダーで

 ホールアウトをしていたなら

 デビュー戦トップで

 プレスルーム行きだっただろう。


 もったいないことをした。


 そして、二日目は初日のような

 強気のパティングは影をひそめて

 無難なスコアーで

 何とか予選は通過した。


 初日の強気のパッティングは

 なぜ出来ていたのか?


 それは初日のスタート前に

 所属先の重たい高麗グリーンで

 練習して行ったからだと

 思われる。


 重たいグリーンで練習したから

 勝手に手が動き

 それが強気のパットになった。


 二日目はすっかり高速グリーンに

 慣れてしまい打てなくなった。



 以前にある話を聞いたことがある。


 強気のパットで有名な

 私と同世代の男子プロと

 何度も賞金女王になったことのある

 女子プロが

 宿泊先にパターマット持ち込んで

 練習をするとの話を。


 その話を聞いて当時の私は

 「会場にあんなに素晴らしいグリーンが

 あるんだから、グリーンで

 練習をすればいいのに」


 「重たいパターマットで練習をしたら

 タッチが合わなくならないかなぁ」と

 思っていたことがある。


 今思えば彼らは

 私のデビュー戦の時の様に

 重たいグリーンで練習した方が

 本番の高速グリーンでも

 強めのタッチで打てることを知っていて

 あえてパターマットで

 練習をしていたのかもしれない。


 現実的ではないが

 もし今の私が試合に出場するとしたなら

 宿泊先にパターマットは持ち込むと思う。


 グリーン上ではチキンハートで

 毎度ショート気味の私が

 強気のパットが出来るとしたら

 この作戦しかないだろう。


 弱気パットの方・・・・・・・・

 競技に参加する方・・・・・・・



 前日に重いグリーン(パターマット)で

 練習したら

 パターが入るかもしれない。


 お試しを。


中村プロの動画レッスンをご覧ください。
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2024.11.18

トウを上げたアドレスが正しい!


 スウィングはキレイに見えるのに

 チョロやシャンクなどの

 悪いショットを繰り返す方の中には

 アドレスミスの方も多い。

 
 アドレスミスとは

 本来、構えなければならない

 正しい構えと違う

 構えをしてしまっている状態のこと。


 私も実は高校生の頃

 背筋を反ってお尻を吊り上げる

 アドレスで打っていて

 シャンク地獄に陥ったことがある。


 結局、猫背のアドレスにしたら

 治った。


 私もアドレスミスを犯していた。


 恥ずかしながら今でもラウンドをしていて

 アドレスミスを犯す時がある。


 私のラウンドのほとんどが

 ラウンドレッスンのため

 3名の方を追っかけ回して

 ラウンドをしているので

 活動量が多く疲れてくる。


 特に後半に疲れてきて

 膝を曲げて腰を落として

 ハンドダウンに構えなければいけない

 B2タイプの私なのだが

 疲れから上体が浮いて

 アドレスが高くなってきて

 ヒールに当たったりシャンクしたりする。 


 アドレスミスだ。


 
 普段、レッスンをしていて

 あることを勘違いしている方が

 多いことに気付く。


 それは・・・・・・・・


 アドレスの時

 アイアンのソール(底)の部分は

 地面に全面を触れていないといけないと

 思っている方。


 正しくはトウ(先)の部分は

 浮いていないといけない。


 理由は

 スウィング中にトウが落ちるように

 シャフトが曲がることと

 どんな名手でもインパクトの時には

 若干、アドレスの時より手の位置が

 高くなるので

 あらかじめトウを浮かして構えていても

 インパクトの時に

 全面が地面に触れるようになっている。


 従って

 ソールを付けて構える方は

 インパクトの時に

 トウが地面に当たることになり

 ミスヒットになることが多い。


 要はソールを付けて構えるものだと

 思っている方は

 いくら練習しようと

 キレイっぽいスウィングをしようと

 アドレスミスを犯しているので

 上手くなる確率は低くなる。


 先ほどのラウンドレッスンの時の私も

 疲れて少し手が浮いて

 アドレスをしてしまっただけで

 完成されている私のスウィングですら

 シャンクをするのに

 元々、ソールをべったりつけて

 手を浮かして構えるなんて

 恐ろしい出来事だ。



 もし、ソールを全面地面に

 触れていないといけないと

 思っている方は・・・・・・・・・


 トウを少し上げて構えてみては。


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2024.09.30

スコアーを良くする条件!

 「池が怖いな」

 「このパット外しそうだな」

 「ダフリそうだな」

 「OBしそうだな」

 
 ミスしそうなことを

 よく口に出す方はいる。


 「あつい、あつい、あつい」

 「さむい~~」

 「風、強すぎやろう」

 「雨、いや~だ」

 
 天候に文句言う方もいる。

 
 本当にゴルフが上手い方は

 心の中で思っていても

 これらのことは言わない。


 ミスを口に出すと

 本当にミスする確率が上がることを

 知っている。


 天候に文句をつけても

 天候が変わらないことを知っているし

 その天候に対する

 対処方法も知っている。


 悪いことを言う癖のある方は

 言わないようにするだけで

 スコアーが良くなる可能性がある。


 
 カートに乗るタイミングが

 悪い方。


 セルフプレーでグリーンに持ってきた

 クラブの置く場所が悪い方。


 プレー中の動線が汚い方。


 打つ前のルーティーンが汚い方。


 あまりお上手でない方が多い。


 上手い方はこれらの動きが

 スマートな方、美しい方・・・・多い。

 

 お上手ではない方は他人のプレーを

 見ていない方・・・・・多い。


 上手なプレーヤーは他人のプレーを

 よく見ている方・・・・多い。


 他人の打った球で風の強さなどの

 情報を得ることもできるし

 グリーンの硬さ、速さ、曲がり幅などの

 情報を得ることもできる。


 上手なプレーヤーは

 他人の打った球から多くの情報を

 盗み取る。


 
 ゴルフのプレーヤーの多くが

 スコアーを良くしたいと思っている。


 練習場に練習に行くのは

 上手くなって良いスコアーが

 出したいからだろう。


 もちろんスコアーアップに

 練習は大切なことだとは思う。


 それ以外にスコアーアップを

 目指すのなら

 『悪いことを言わない』

 『プレー中の無駄のない動線を研究する』

 『他人のプレーをよく見て球の動きを観察する』

 
 これらを実践すると

 必ず、スコアーは良くなってくるはずだ。



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2024.09.16

ヒールが走るパッティングはショートする!


 「グリーン上でパッティングをすると

 必ずショートするんですよ」と

 常々言っていた男性会員様とラウンドをした。


 この方は高麗グリーンのコースの

 メンバーなので

 そのせいでショートしていると思っていた。


 そんな中でラウンド・・・・・・


 ご一緒したコースはベントグリーンなので

 そんなに重くないのに

 この男性のパッティングは

 ロングパット、ミドルパット

 場合によってはショートパットですら

 大きくショートする。


 何故か?・・・・・・・


 理由が分かった。


 「パターのクラブヘッドを

 真っすぐ引いて真っすぐに

 フォーローを出そうと思っていません?」の

 私の問いに

 この男性は

 「もちろん」と答えた。


 パターのヘッドは

 「真っすぐ引いて真っすぐ出す」と

 思っている方は多い。


 私はよく

 「ヒールが走ってトウ側が

 走っていない」と表現することがある。


 例えばショットの時でも

 正しく振れば

 ダウンスウィングでクラブヘッドの

 ヒール側から降りてきて

 インパクト後にトウ側が

 一気に追い越していって

 エネルギーを発生して

 大きな飛距離を生み出す。


 その逆でフェースを

 真っすぐに進行方向に出していって

 左肘が抜けたようなスウィングになり

 飛距離が出ないって方は

 ヒールが走ってトウが走っていない方だ。


 パッティングでも似たようなことがある。


 小さな動きだから気付きにくいが

 正しいパターヘッドの動きは

 インパクト後は若干ヘッドが返り

 トウが進行方向に出ていく。


 上から見ると

 真っすぐにクラブヘッドが

 動いているというよりかは

 扇型のような感じで動く感じだ。


 前出の男性のパッティングも

 真っすぐにパターのヘッドを

 進行方向に出そうとして

 ヒールだけが走ってトウが

 全然走っていないため

 エネルギーが発生していなくて

 いつもショート(届かない)の

 パッティングになっていた。


 同じような会話は日常茶飯事だ。


 「真っすぐ引いて、真っすぐ出す」って

 考えている方

 いつも「ショートする」って方は

 トウを動かす動きを研究してみては

 いかがだろうか。



 昔、私がトーナメントに参戦していたころ

 某ゴルフ雑誌に仲の良いパター名人のプロの

 パターレッスンの記事が載っていた。


 そのプロは記事の中で

 「パターのヘッドは

 真っすぐ引いて真っすぐ出す」と

 言っていた。


 後日、試合会場の練習グリーンで

 そのプロと会ったので

 ストロークを後ろから観察させてもらった。


 そのプロのパターのストロークは

 真っすぐ引いて真っすぐ出すものではなく

 扇型のストーロークで

 フォローでクラブヘッドは

 若干、返っていた。


 そのプロにとっては

 体感的に真っすぐにクラブヘッドを

 動かしているつもりだったのだろうけれど

 自然に返る動きが入っていた。


 プロは真っすぐと思っていても

 若干のクラブヘッドの開閉はあるはずだ。


 そんな記事を見たアマチュアの方が

 「ショートする。届かない」と

 なってしまうかもしれない。


 気を付けて。


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2024.08.12

ハンドレートは悪!

 『ゴルフのスウィングで

 最も悪いことはトゥダウン

 次に悪いのはハンドレート』


 ハンドレート・・・・・・・

 
 インパクトの時にグリップより

 クラブヘッドが先行して

 クラブのロフトがやや上を向いている

 状態。


 手が先行してインパクトする

 ハンドファーストの

 真逆のこと。


 ハンドレートでゴルフをしている方


 球が高い

 ラフが苦手

 風の強い日にスコアーが悪い

 傾斜地が苦手

 バンカーが苦手

 アイアンが飛ばない

 SWなどのウエッジがダルマ落としになる


 ハンドレートの方のゴルフは

 いろんなトラブルに見舞われやすい。


 先日、スタジオでのレッスンで

 いつもハンドレートを

 指摘させていただいている30代の

 男性の方との

 ラウンドレッスンがあった。


 この方のハンドレートの症状は

 重症ではないけれど

 明らかにハンドレートだ。


 日頃もレッスンで

 「球、高いでしょう?」と

 何度もお聞きしていたのだが

 本人は

 「わからない」と言っておられたので

 「今度のラウンドレッスンの時

 私の球の高さをよく見ていてくださいね」


 「場合によってはあなたの球は
 
 私より倍くらい上がっているかもですよ」と

 言っていた。


 そしてラウンドレッスン当日。


 風速が7~9mほどの

 強めの風が吹いていた。


 案の定、この方の球は風に翻弄されている。

 私の予言通りアイアンショットは

 私の倍くらいの高さが出る。


 球が高いため

 フォローではバカっ飛びして

 アゲインストでは全く飛ばない。


 フォローの時はドライバーで

 私と10ヤードほどしか変わらないが

 アゲインストだと60ヤードほど

 離される。


 そんな感じでラウンドをしていたので

 本人も自分のハンドレートの症状を認め

 風に対応しようと

 クラブチョイスなどを

 しっかり考えながら回っていた。


 そして、後半の10番ホール・・・・


 強いアゲインストの風のセカンドショット。

 
 私の「私なら2クラブ半くらい

 大きめのクラブを持ちますね」に対し

 この方の選んだクラブは・・・・・・


 残りは打ち下ろしの100ヤードほどで

 風がなければ95ヤードくらいでいい感じ。


 私はこの方のスウィングを撮影していたので

 球は見ていなかったのだけれど

 隣にいた方が打った球を見て

 「高っ」と言ったので

 よっぽど吹き上がりながら
 
 飛んで行ったのだろう。


 結果は1mほどにナイスオンで

 バーディーを奪った。


 「何番で打ったんですか?」の

 私の問いに対し

 「7番で」とのこと。


 結局、50ヤード以上も風に戻された。


 「よく7番を持ちましたよね」との私の問いに

 「普段なら9番くらいを握って

 大ショートして、なんで~~って

 言ってると思います」


 「風に弱い事を自覚して打ちました」と。


 後日・・・・・・・・・


 ハンドレートを直すレッスンを施した。

 
 「当たりがぶ厚くなりました」とのこと。


 風に負けない強い球が打てるよう

 願ってます。


 
 『ゴルフのスウィングで

 最も悪いことはトゥダウン

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